大根の読書日記

読書好きの理系男が だらだら 書いてます

731部隊と世界の人体実験

こんにちわ。

 

731部隊の名簿が国立公文書館によって公開されるそうですね。

731部隊の構成全容 明らかに | 2018/4/15(日) 0:56 - Yahoo!ニュース

約3600人もの人が参加したいたのは知りませんでした。
今回は731部隊に関連して
科学の負の歴史ともいえる人体実験について少し取り上げたいと思います。

 

 
731部隊

 

 731部隊は第二次大戦のころ、大日本帝国陸軍にあった研究機関です。

731部隊 - Wikipedia

関東軍防疫給水部本部が正式名称の通り
兵士の伝染病対策や給水など衛生面での対応を行っていたようです。
一方で、炭そ菌やペストなど生物兵器の人体実験、使用が知られています。

 

人体実験の結果は論文として残され、アメリカ軍への情報提供により戦犯からの免責があったという話もあります。 

731部隊(9)731部隊と「戦犯免責」

 

 
ナチスドイツの医学実験

 

 かの有名なアウシュビッツ強制収容所
ここで行われたのは処刑だけではありませんでした。
有名な毒ガス、マスタードガス被害者の治療法を開発するため
被験者は毒ガスで処理され、全身に薬傷を受けました。

ナチス・ドイツの人体実験 - Wikipedia

チフス患者の血液による健常者への感染実験も行われたそうです。

大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部リポジトリ

 

 

朝鮮戦争における人体実験

 

 ソ連北朝鮮北朝鮮の医師らが朝鮮戦争においてアメリカ軍、韓国軍人の捕虜に対して特殊薬物を投与する人体実験を行ったことが明らかになっています。

しかも、被験者は機密保持のため処刑されたとのこと。

韓国戦争時、北朝鮮の医師らが米軍・国軍捕虜に生体実験 | Joongang Ilbo | 中央日報

 

  

アメリカの人体実験

 アメリカでは1940年代にプルトニウムの人体への注入実験がありました。
原子力爆弾開発、マンハッタン計画の一環で秘密裏に勧められたこの実験
恐ろしいことに犯罪者や敵軍捕虜ですらない、自国民に対して
30年にもわたって行われたのでした。
以下のサイトに元東電原子力技術者による詳しい解説があります。

アイリーン・ウェルサム(プルトニウムファイル著者)のインタビュー: 院長の独り言

 アメリカは他にも1960年代に自国船にサリンVXガスといった

生物化学兵器を通達なしで撒く試験を実施したといわれています。

Unethical human experimentation in the United States - Wikipedia

 


自分の体で実験する科学者達

 病気の治療法を確立するため、新しい技術を手に入れるため
今では考えられないような実験が多く行われました。
「世にも奇妙な人体実験の歴史」に出てくる事例の多くは
なんと科学者本人を被検体としています。  

世にも奇妙な人体実験の歴史 (文春文庫)

世にも奇妙な人体実験の歴史 (文春文庫)

 

 コレラや黄熱病の感染源、治療法を明らかにするために
患者の血を吸わせた蚊に自ら刺され死亡した方など
苛烈な実例が載っています。

 


まとめ

 人体実験。しかしやむを得ずに行った方々もいました。
麻酔の発明で有名な華岡青洲は妻と母で実験を行い
実母の死と妻の失明を代償に世界初の全身麻酔薬を開発しました。
現在に生きる寄生虫科学者でも
自分でサナダムシに感染した鮭を自分で食べて実験した先生方の話が
「笑うカイチュウ」という本にも出てきます。
これらは死や未知との闘いと言えます。

 

一方で、大戦期の人体実験では
明らかに研究は名目でしかない、というような
名目があればここまで人は残酷になれるのか、というような事例も多くあります。
到底、許されるものではありません。

 

技術の進歩とモラルの発達は偉大ですね。
現代の日本は恵まれていると改めて感じました。


ではまた。