身の回りの化学③ コンディショナーの成分 (陽イオン界面活性剤?)
勝手に連載しております、身の回りの化学も3回目。
今回はコンディショナーの成分です。
陽イオン界面活性剤の役割
シャンプーの石けんは親水部分が陰イオンの、陰イオン界面活性剤です。
髪に残っていると静電気の原因になり、痛む原因になります。
陰イオンを中和するために、コンディショナーに含まれているのが
陽イオン界面活性剤です。
陽イオン界面活性剤の成分
有名(?)なのがセトリモニウムクロリドです。構造はこんな感じ。
陽イオン界面活性剤の効果
電荷を中和することで柔軟剤としても働きます。
静電気による切れ毛などのダメージを防ぎます。
髪のダメージを回復するのではありません。
洗浄力は弱いです。
陽イオン界面活性剤のデメリット
現在、使用されているうち、多くが4級カチオン(Nに四つ炭素Cがくっついていて、電荷がプラスになっている)構造を持っています。
この構造を持ったものは皮膚に残りやすく、刺激性が高いといわれています。
多くが~トリモニウムというのが名前が入っています。
皮膚へのダメージが少ないアミノ酸系両性界面活性剤が開発されているようです。
まとめ
調べるとコンディショナーも気を付けて使う必要があるようですね。
比較的、刺激の少ないものでも、基本的に界面活性剤はタンパク質を変性し、皮膚にダメージを与えます。
髪を洗ったらしっかり水洗いしましょう。
ではまた、次回。