大根の読書日記

読書好きの理系男が、読んだ本や調べたことについて、だらだら書いてます

身の回りの化学① 石けんと中性洗剤

 

 

今日、洗剤を選んでいて、ふと中性洗剤ってなんだっけ?となりました。

一応、理系畑なのに大丈夫か私…

というわけで、今回は中性洗剤について取り上げます。

  

石けんと中性洗剤の違い

石けんは親油性の部分(油と仲の良い部分)と親水性(水と仲の良いの部分)から

できています。油汚れを分散させ、洗い流すことができます。

普通の石けんはカルボン酸(お酢に含まれる酢酸の親戚みたいなものです)のナトリウム塩が主成分です。

 f:id:suzushirotohon:20170624100726p:plain

弱いアルカリ性を示します。そのため、毛やシルクなどの動物性の繊維を痛めてしまいます。(タンパク質の変性)アルカリに弱いものも洗えるように開発されたのが、中性洗剤です。中性洗剤は主成分によってLASとAEの2つのタイプに分けられます。

 

LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)

スルホン酸(硫酸の親戚みたいなものです)の金属塩で、ほとんど中性。化学の教科書にも載っている、一般的な中性洗剤の成分です。酸の部分以外は石けんと同じです。

 f:id:suzushirotohon:20170624101155p:plain

 

AE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル

他の洗剤と違い、金属塩を含みません。ヒドロキシ部分(アルコールと同じです)とエーテル部分を組み込むことで、高い親水性と中性の両方を実現しています。電荷をもたないことから、ノニオン界面活性剤という分類をされます。 

f:id:suzushirotohon:20170624101158p:plain

今回載せている構造式は、基本的なものです。親油性の部分の構造を変えたり、LASとAEの両方の特徴を持ったものも開発されているようです。

 

中性洗剤の強み

・衣服に優しい

中性なので、絹や動物の毛など、デリケートな繊維でも洗えます。

・硬水でも大丈夫

カルボン酸の石けんの場合、硬水中のカルシウムと反応すると水に溶けにくい塩になり、洗えなくなってしまいます。しかし、中性洗剤は洗浄力を保つことができます。

 

中性洗剤の弱み

・洗浄力が低い

油などの汚れを落とす力が弱いので、しっかり洗いたい時には向きません。 

・殺菌性が弱い

殺菌効果が低く、生乾きの匂いが気になりやすい傾向があります。生乾きの匂いは微生物の繁殖によって起こるんですよ…

・分解性が悪い

成分が自然界で分解されにくい傾向にあります。とはいうものの、成分の改良が進みました。下水の普及もあり、あまり心配しなくて良いようです。

 

普通の洗剤と中性洗剤、どちらもメリットとデメリットがあり、使い分けが必要なのですね。AEは今回、調べてみて、はじめて知りました。まだまだ勉強が足りませんね。

ボチボチ、洗剤について調べてみます。

 

 

ではまた、次回。