大根の読書日記

読書好きの理系男が、読んだ本や調べたことについて、だらだら書いてます

第7回 甲子夜話を読んで

第4回(2017/05/19) 白いカラスで触れました、甲子夜話を紹介したいと思います。

今回はダイブ、マニアックです。

ちなみに読み方は「かっしやわ」らしいです。

 ①そもそも何?

江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山の随筆集です。執筆時期が、ちょうど文政から天保で、田沼意次松平定信の政権時期をカバーしており、しかも、政治、大名の様子から庶民の暮らし、噂話に至るまで幅広い話題を抑えているため、当時を知るための貴重な資料になっています。量がそれなりの多く、まとめた平凡社東洋文庫の本は甲子夜話6巻、甲子夜話続編8巻、甲子夜話三篇6巻の全20巻構成だったと思います。

 

②感想

文語体で読みづらいですが、話題が豊富で、慣れれば結構楽しめます。文庫版の第1巻は原作巻一から巻十九該当ですが、この中で一番のお気に入りは2つあります。

1つ目は巻十一の三一「寺坂吉右衛門、義士に非ざるの実事」です。これは、赤穂浪士でただ一人切腹を免れて、その後も遺族に仕え、江戸で八十三歳の天寿を全うした方についての記事です。赤穂浪士討ち入りは1703年、松浦静山が生まれたのが1760年ですので、執筆する数十年前の事件ですが、当時知られていたこと、考えられていたことが分かって興味深かったです。

2つ目は巻一の四六「加藤清正一番鑓の話」です。加藤清正が、はじめて一番槍をしたとき、どのような心境だったかを子孫に伝えた、という話。虎退治の逸話などで勇猛果敢なイメージの清正でしたが…なかなか新鮮でした。

他にも、当ブログ第4回でふれた巻四の六「白烏の話」や、巻二の三四「猫の踊の話」などが記載されていて、第1巻だけでもかなり楽しめました。

 

③まとめ

などど、かなり読み込んだようなことを書いてきましたが、まだ続編と三篇には手が出ておりません。少しずつ読み進めておりますが、なかなか。ぼちぼち読み進めたいと思います。本屋でも図書館でも、なかなか無い状態ですが、江戸時代好きには、かなりオススメです。読んでいただければ嬉しいです。

 

ではまた、次回。

 

 

追記

・甲子夜話の一部は下記のサイトで読むことができます。

    松浦静山の部屋

http://w01.tp1.jp/~g151318965/rousseau-method-matsura-seizan.html

松浦静山の11女、中山愛子は明治天皇の祖母とのこと。平戸城天守内には「明治天皇と松浦家」コーナーがあります。

 平戸城公式サイト

http://www.hira-shin.jp/hirado-castle/